国立図書館とはそのほかの国立施設、国立機関と同様、国や国に関する機関などが運営している図書館を言います。
日本における国立図書館は国立国会図書館となります。
しかし国が出資する法人や基金などが運営する図書館や国の施設に付属する図書館なども広い意味で国立図書館という場合があり、その場合は議会図書館、国立公文書館、官公庁・国立大学等の付属図書館なども国立図書館に数えられます。
これに対してユネスコでは国立図書館について細かく定義しており、それを満たさなければ本当の意味でも国立図書館とはされないようです。
例えば当該国において発行されたすべての重要な出版物を取得し、保存し、納本図書館としての機能を果たさなければなりません。
さらに全国出版物目録を作り、全国文献センターとしての役割を担い、総合目録を編集しなければなりません。
つまり国立図書館とはその国で出版された書籍のすべてを収集、保存し、必要に応じて提供できるよう目録を作るところなのです。
また国立図書館は「図書館の図書館」という働きもし、公共の図書館で入手できない資料を提供したり、図書館からの質問を受け付けるなどしています。
公共図書館とは不特定多数の人々が利用できるようにすることを目的として設立、運営されている図書館のことを言います。
つまり誰もが必要に応じて自由に利用できる図書館であり、人々に読書や情報を提供するなどしています。
公共図書館は近代国家では欠かせない社会施設とされているため、ほとんどの国に設置されています。
そしてほとんどの場合公共の機関などが公共図書館を運営しています。
日本では公共図書館の多くが地方公共団体となっています。
日本の公共図書館の定義は、1950年に制定された図書館法の第2条にあります。
その中で公共図書館とは図書などの資料を集め、一般公衆の利用に供し、調査研究や教養に資することを目的とした公立および私立の図書館とされています。
しかし現状として私立図書館は限られた人々へのサービスとなっている専門図書館がほとんどのため、公共図書館を公立図書館のみに限定して使う場合もあるようです。
大学図書館とはその名の通り、大学にある、併設または付属の図書館です。
大学図書館の主な働きは、まずは通常の公立図書館などのように書籍や資料を収集し、保管、貸し出しし、大学生などに情報を提供することがあります。
大学図書館ですから、貸し出しや情報提供、各種サービスの対象者は基本的にはその大学に在籍する大学生となります。
しかし一種の公立図書館でもあるので、期間を限定したり、きちんと身分を確認するなどすれば利用できるというところも多いようです。
大学図書館ゆえの働きでは、大学の研究成果や大学の歴史に関係のある書物、資料などの収集や保管、提供にあります。
例えば歴代の卒業論文や修士論文の保管、公開がなされています。
そのほか、大学教授の執筆した書籍や教科書として使用されている書物なども保管、公開されています。
またその大学で研究されている分野の専門書物や研究に役立つ資料なども収集されています。
国立大学、公立大学、私立大学による違いも多少あるでしょうから、一概には言えませんが、大学図書館は公立図書館+研究機関としての図書館といったところです。
学校図書館とは学校に置かれている図書館設備を言います。
小学校、中学校といった義務教育での学校における図書館設備はもちろんのこと、高等学校や中等教育学校に置かれている図書館設備も学校図書館になります。
学校図書館は必ずしも図書館というひとつの建物でなければならないというわけではありません。
法律上では学校の校舎内の一室に設けられている図書室も学校図書館となります。
学校図書館の働きは主に、学校教育に必要な資料や本を集めることにあります。
そしてそれらの資料や本を学校の児童・生徒や教職員が利用できるようにします。
例えば小学校であれば小学生向けの書籍がたくさん集められ、心身の発達段階に合わせた本が読めるようになっています。
学校図書館は学校における教育において必要な基礎的な設備とされています。
また小学校から高等学校までの学校には、学校図書館の専門的な仕事ができるように、司書教諭を置くことが義務づけられています。
最近では教職員の仕事負担やより専門的な仕事の遂行のために教職員とは別に専門の司書を置く学校も増えています。
専門図書館とはその専門図書館を設置した機関が調査や研究などのために情報を収集したり、それらを利用、提供することを目的としている図書館のことです。
よって収集される書籍や資料などは、調査や研究に必要とする分野のものが主となり、ある特定の分野に特化している図書館ということもできます。
図書館と聞いて多くの人が連想するのが、一般的に図書館と呼ばれ、市町村などに設置されている公立図書館か学校に付属、または設置されている学校図書館だと思います。
それらに比べると専門図書館はかなり認知度は低い図書館と言えます。
またこれら公立図書館や学校図書館などとは異なり、専門図書館についてははっきりとした法的位置づけがありません。
そのため社会的にもその存在の定義はあいまいで、ひとことに専門図書館と言っても様々な形態があるのが現状だと言えます。
設置機関は官公庁といった公立の機関から、一般企業まで幅広く、規模としても図書館というよりもむしろ図書室と呼ぶほうが自然なものからまさに図書館と呼ぶべき規模のものまであります。
専門図書館とはまさに、ある専門分野に的をしぼった図書館ということができるでしょう。
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